コーヒー飲料・菓子において、コストの問題や物性面が変わってしまう懸念がある為、エキスや粉末の添加量を増やすことが出来なかった。
【コーヒー飲料・コーヒー菓子】コーヒーの香りと味わいを深める
- 飲料
- 目的
- 調味風味
- 食品
- 菓子飲料
- 製品
- Sビターシリーズ
課題や背景
添加による効果
Sビターシリーズを0.3〜1.0%添加することで、コーヒーの苦味、酸味、香りを増強しコーヒーリッチな製品にすることができた。
詳細情報
コーヒーの苦味・酸味・香りを増強
Sビターシリーズは糖から作られた苦味が主となる呈味素材です。苦味の他にも酸味・甘味・芳香成分を有することから、全体的な味の底上げをする効果があります。
特に苦味・酸味・香気が味の決め手であるコーヒーとの相性が良く、少量の添加で効果を発揮します。
2つのSビターの使い分け
SビターⅡ
コーヒーリッチ、ビターテイスト
苦味と酸味を有しており、デミタスコーヒーのような濃厚さを演出します。強い苦味によりキレも付与される為、コーヒー味の輪郭を強調します。
SビターCF
ミルクリッチ、濃厚ラテ
SビターⅡと同程度の苦味を持ちつつ、酸味を抑えているので乳飲料との相性がいいです。コーヒー風味を増強しながら、ミルク風味もしっかり残せる商品設計が可能です。
使用例
カフェラテ
SビターCFを全量に対し、0.2〜0.5%配合。コーヒーリッチでありながら、ミルク風味もしっかり感じられる製品になります。
ビターリッチコーヒー
SビターⅡを全量に対し、0.2〜0.5%配合。コーヒーリッチで、ビターテイストな特徴の風味になります。
ティラミス
SビターⅡをジェノワーズに染み込ませるコーヒーシロップに対し0.3%配合。コーヒー風味が増強され、クリームの甘さの中でもコーヒーの風味が目立ちます。
POINT
口に残り続けるクリームの甘さが切れ、連食性が上がります。さらに、甘さで隠れていたマスカルポーネチーズの風味も強く感じるように!
レシピ
ティラミス
コーヒー風味際立つティラミスに、香ばしいコーヒークランブルを添えて
材料 | ◯ジェノワーズ (a)全卵:270g、(a)グラニュー糖:162g、(a)水あめ:36g 薄力粉:185g、牛乳:40g ◯コーヒーシロップ 水:470g、グラニュー糖:240g、インスタントコーヒー:16g SビターⅡ:2.2g(0.3%) ◯クリーム マスカルポーネ:1430g、殺菌卵黄:330g (b)粉ゼラチン:40g、(b)水:165g (c)グラニュー糖:473g、(c)水:148g 生クリーム35%:1930g ◯クランブル バター:150g、粉糖:150g (d)アーモンドプードル:120g、(d)薄力粉:180g インスタントコーヒー:7.5g SビターⅡ:6g(1.0%) ◯仕上げ ココアパウダー:適量 |
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作り方 | ◯ジェノワーズ ❶(a)を40~45℃に温めてホイップし、薄力粉を加えて混ぜる。 ❷50~60℃に温めた牛乳に、①を一部加えて混ぜる。 ❸②を①に戻し、比重が0.44~0.46となるように混ぜる。 ❹6取天板1枚に③を充填し、天板を2枚重ねて上175℃/下175℃で13分焼成。 ◯コーヒーシロップ ❺水、グラニュー糖、インスタントコーヒー、SビターⅡを合わせる。 ◯クリーム ❻(b)を合わせ粉ゼラチンをふやかす。 ❼(c)を118℃まで煮詰め、卵黄に注ぎ入れながらホイップし、30℃まで冷ます。 ❽⑥を45℃に温め⑦と混ぜる。 ❾⑧をマスカルポーネと混ぜ、25℃に冷ます。 ❿生クリームを8分立てにし⑨と混ぜる。 ◯クランブル ⓫バターに粉糖、(d)、インスタントコーヒーSビターⅡを順にすり合わせる。 ⓬⑪を網で通しそぼろ状にして、上160℃下150℃で18分〜焼成。 ◯仕上げ ⓭ジェノワーズにコーヒーシロップを染み込ませる。 ⓮クリームと⑬を重ね、クランブルをのせてココアパウダーをかけて完成。 |
ポイント
※焼成時間はあくまで目安ですので、調整をお願いします。